ケージ前にへばり付く様にして眺めていると。
「橋本はこれっぽい」
不意に里中が右肩を叩いて。
「え、どれ?」
里中の視線の先に合わせて目を向けると。
其処には“小動物コーナー”と書かれていて。
「ほら」
里中が指差す先にはケージに入って餌箱の中で丸まって寝ている…
「ハ、ハムスタァ…⁉︎」
…でした。
「ちなみにゴールデンがまんま、橋本」
「えぇーっ⁉︎ 何でよっ⁉︎」
「小さい割に肝が据わってる」
「な゙」
「それどう言う意…」
里中に向けて軽く振り出した拳。
が、
「「あ」」
勢い余って体勢を崩してしまい、
ぼすん、
里中の胸に飛び込んでしまう形になってしまった。


