「誠くんのこと好きかもしれへん。」

そう親友の彩子に伝えた。

彩子に伝えたけれど、
誠くんを特別意識した訳でもなく
ドキドキも何も起こらなかった。

けれど、
そんな緩い気持ちで日々を
送っていたある日誠くんから
LINEが来た。

『好きな人いてるんですか』

私は驚いた。
何でこんなこと聞くんだろう。
でも、私は隠さず話した。

「誠くんが好きです。」

誠くんは既読無視。
あぁ。終わったなー。って
言ったことを後悔もしなかった。

『ありがとう。でも俺には好きな人がいてる。ごめんな。』

そう言われても何ともなかった。
これは恋なのかな。
失恋ってこんなに普通なのかな。
私はとても不思議だった。