追いかけてくる平井を巻く為にアタシ達は二手に別れた。



そしてアタシとナオは近くにある倉庫に逃げ込むとドアをバタンと閉めて息を殺す…。



すると少し後から平井達の声がした。



「おいッッ!どこ行ったんだよアイツら…!」



しばらくすると、段々と倉庫から足音が消えていった…。



「はぁはぁ…。」


「はぁ……。」



重なる二人の吐息…。


アタシはそれに気がついてナオの方を向いた。