もう本当に終わりなんだね…。 ナオの言った言葉の意味が全然分からなくて… ただ涙が流れるだけ。 ナオと出会って二度目の冬。 頬に伝った涙が、冷たい風に吹かれて ほっぺの温度をどんどん奪ってゆく…。 ナオ… ナオがいないと寒いよ…。 いつも温めてくれていたナオの温度が恋しくて…しょうがない。 寒いよ…。 だけどもう、冷えた体を温めてくれるナオの姿はない。 流れる涙の音を、静かに聞きながら… そう思っていたときだった…。