痛みで少し気の遠くなる意識の中で、皆の声が聞こえた…。 ダメだ……。 何やってんだろ… アタシ…格好悪いな。 そう思っていた時だった。 その場に倒れていたアタシのカラダがフワリと持ち上げられた…。 「え……?」 「しゃべんじゃねぇ…しっかり捕まってろ…!」 ぎゅ………。 言われたとおりアタシは捕まると、その大きな背中が誰なのか分かった…。