ただ涙が傷の痛みとかわって…たくさん流れ出すだけ…。 誰か…助けて…。 バタバタと道路の真ん中を走り抜けながら、アタシは涙がバレないように… 手で何度も拭っては、何度も涙を流していた… 何も見えなくなって、走っていた時だった…! ドンッ…!! 「ッッ……!」 痛ッ…… 大きい衝撃を体に受けたアタシは後ろへと大きく吹き飛んだ。