「もービックリしましたよ?

オレはわざわざ手当てしてたのにさ?

なんか秋穂泣いてるし。

いきなり別れ話されるし?」


「す、すみません…。」



すっかり、かしこまってしまったアタシ。



そーいえば、涙で視界が良くなかったから…



ただ手当てしてるだけなのに、抱き合ってたように見えたのかも…。



そんな自分に少し反省しながらずっと喋らないアタシに



ナオは意地悪そうに笑って、少し強引にキスをした。



久しぶりに感じたナオとのキスは、涙で少ししょっぱかった。