冬の冷たい壁が、背中から全体に伝わる……。 背の小さいアタシは、背の大きい先輩違って力も弱い。 こんな事なら、もっと大きくなれば良かったな…。 なんて、こんな時に限ってどうでもいい事ばかり頭に浮かぶ。 だんだんイライラしてきたアタシは、少し先輩を睨みながら言う。 「ホント、何なんですか…?」 「てめぇ、ナメてんのかよ!?」 そんな先輩はアタシの胸倉を掴んで叫ぶ。