ナオに抱きしめられながら、クラスの皆の話し声が聞こえる。 そりゃそうだよね。 いくら付き合ってるからって、こんな場所で抱きしめられてたら、皆騒ぐのは当たり前だ。 アタシはナオの腰に手を回さずに、ナオの胸を少し押してナオから離れた。 そしてアタシは、また無理に笑顔を作る。 「あははっ…。こんなんじゃ、ナオに泣き虫秋穂って言われちゃうね…。」 アタシは一つ言い残すと、教室をでて保健室へと向かった。