ガタン…。 この空気に耐えられなくなったアタシは、椅子から立ち上がって教室を出ようとする。 「おい秋穂…。」 そんなアタシに、それまで黙っていたナオが、アタシの腕を掴んだ。 じんわりと伝わるナオの熱。 その暖かさにこんな時でも、胸が高鳴ってしまう。 「ごめんナオ…。アタシ、なんか疲れちゃった。保健室行ってくるよ…。」 「……。」