「え、あ、ちょっと上靴忘れちゃって…。」 「なに慌ててんだよ。」 そう言って笑うナオの笑顔に少し安心する。 けど… ナオに嘘ついちゃったな…。 だって、ナオには言えないよ。 この事も。サキのことも。 アタシ達は職員室に上靴を借りに行くと、手を繋ぎながら教室に向かった。