ナオはアタシとキスするとき、何を思ってるのかな…? こんなときに限って、どうでも いい事ばかりが頭に浮かんでくる。 「はぁ…。く、苦しい…。」 ナオの胸に少しもたれるアタシの頭を撫でるナオ。 その大きな手に安心する。 「んじゃ、そろそろ行くか?」 「ちょっと待って、ファスナー閉めてくれる?」 すっかり閉め忘れたファスナーをナオは閉めてくれると アタシ達は部屋を出た。