「...め...ひ...きて...さい......姫......きてください......チッ、いつまで寝てるつもりだ貧弱貧乳脳なし小娘!」
「誰が貧弱貧乳脳なしよっ!!?」
夢の中から連れ戻されて起きてみれば外は夕暮れ。
「...あれ、......授業は?」
分かってる。分かってるんだ。だけど、一応聞きたいじゃない。
「全て終わりましたよ」
にこりと笑う執事。
あー、やっぱりと思う他ない。
「さて、そろそろ行きますか。」
「どこに?」
彼の背中に問い掛ければ、「決まってるじゃないですか。七不思議、解決しに行くんでしょ?」
妖美なその笑顔に惹き付けられそうになりながらもベッドから降り、心を引き締めた。
「今日休んだのですからスムーズにやって下さいよ」
廊下を歩いていると言われた言葉。
「スムーズに、って言われても...」
ため息をつく。
感覚がイマイチ分かりきれていないのだから言う通りスムーズに出来るものだろうか。
.....しかし….頑張ろう。うん。やるしかないのだから。
それにしても先程の夢は何だったんだろうか。
「白か黒か選べ...か...」
一体全体なんの事やら。
そして、あの恐怖感はなんだったのか。
甘いのを食べたい。こういう時は甘味類を食べて忘れるべきよ!
そうね、ホワイトチョコか普通のチョコなら私はホワイトチョコ派よ。え?普通のチョコ派?まぁ言うよね、ホワイトチョコは外道だ!って言うやつ。
私、ちょっと変わってるのかもしれないな。
......いやいや!変わってるわけないでしょ!私は至って普通の人間!一般ピーポー!女子高生!JK!…まぁ、こんなことしてるのは普通なんかじゃないんだろうけど。


