うちの執事は魔王さま


「そんで兄ちゃんどうするん?やる?」

峰岸はにっこり微笑んで二つ返事で了承した。

「ついでに先程の条件を継続させましょう。あなたが勝てば姫の魂を。そして私が勝てば...まぁそれはその時でいいですかね」

なんだ、みねの言う勝ったらの条件...。

「てか、なんでまた私のやつをかけるのよ!」

「そっちの方が面白いかなって思っちゃったりして。あはは」

笑いもしてないのにそうやって棒読みな笑いを出すみね。

「本当は...私に死んでほしいんじゃないの...?」

無意識で出た言葉だった。

驚いたのは私自身だけじゃなくみねもだった。

「執事のくせにいつも私を馬鹿にしてくるし煽るし口が悪くなるし、プライベートもめちゃくちゃだし。そのくせいざとなったら庇ったり抱きしめたり、助けに来たり!ほんとは私のこと嫌いなくせにそうやって偽って、繕いの笑みを浮かべて...!私を弄んでるの!?嫌いなら嫌いでいい!それならさっさっと執事辞めて私なんかほっとけはよかったのよ!!」