社の後ろからひょっこりと出てきた10歳ほどの見た目をした女の子。

耳は狐のような形をしている。

俗に言うケモミミというやつだ。

「まずは何をしようかいなぁ、よし、かくれんぼや!姉(ねぇ)ちゃん、準備はええか!?五分以内にあたいを探しだしてな!やないと、姉ちゃんの魂貰うさかいに!」

それだけを言い残し、その女の子は消えた。

「え、えぇぇぇぇえ!!!!?なんであの子関西弁!!?てかそんなことよりど、どどどどどうしよう、みね!?!?」

「狼狽えないで下さい。貴女なら何とかなります。まぁ、私個人の意見としてはどうでもいいですけど」

レジャーシートを敷いてその上で1人紅茶会(ティーパーティー)を開いている峰岸。

「遊ぶなァァァア!!!」

盛大に勢いをつけた蹴りを執事にかましてから空をみた。

そこには先程までなかった電子版があった。時間を掲載したのみのものだ。

4分43秒......4分42秒......

刻一刻と時間が減っていく。