「そうですか、なら姫のスリーサイズをーーーー」

「それも言わなくていい!!」

峰岸は落胆の様子を見せるもどこか楽しそうに見える。

ここで予鈴が鳴った。

「そろそろお戻りください。次の授業は私のーーーー僕の授業ですからね。教室に入っていなかったら、クラスメイトに貴女の下着の色とスリーサイズを暴露しますよ?」

そう言って笑みを浮かべる峰岸。

「まだ言うか!つーか、それセクハラでしょーが!!」

そこでルナはふと気付く。

「......あ、ご飯...食べてない...」

そして放課後。

峰岸の授業を乗り越えたルナは既に疲労していた。

「み、みね...」

誰も居なくなった教室の机に伏しながらルナは呟いた。

「はい、ここに」

いつの間に着替えたのだろうか、白衣からいつもの執事服と上から燕尾服を羽織った峰岸が主の前に忠誠を誓うように手を胸にあて腰を曲げていた。

「......これから特訓すか」

「ええ、タノシイ特訓です」

「具体的にどういった地獄の特訓すか」

「地獄なんて言い方やめてください。タノシイ特訓です。まぁ内容は実践の中で学んでください」

沈黙が続いた。