目に見えないものが自分の生涯を縛りつけているなど考えたくもないことである。

ルナのそんな感情を読み取ったのか峰岸は言う。

「大丈夫です。私を信じください。これでも貴女に『忠実』な執事ですよ?」

いつになく真剣に言う峰岸。

「うん、『忠実』なのかどうかは微妙だけど信じてる。...ていうか、さっき『見えないモノ』って言った?私が変なモノ見えてるって知ってるの?」

そう言えばと先程言いたかった事を思い出したルナは今更だが問う。

「ええ。姫のことならなんでも分かりますよ。あ、疑っておられます?それでは本日の下着の色を言いましょうか?本日の姫の下着はーーーーー」

「わぁぁぁあ!!!!言わなくていい!!言わなくていいからぁぁ!!」