『...要は強い力を封じていたが姫の力が強くなられたので封じるには限界です。ということです。理解できましたか』

『まぁ...』

『ということですので、いつ姫の力が破裂するか分かりません。ですから、私は明日から姫の学校の教師になりすましますので宜しくお願いします。そうそう、まだ姫には貴方の力は手に余りますので明晩から特訓に入りましょう。いいですか?』

『.........』

『......姫...?』

『...スピー......zzzz...』

寝ていた。

「はい、思い出されました?」

峰岸は笑っているが目は笑っていない。
おまけに彼の背後から恐ろしいほど黒いオーラが漂っている。

「...は、はい......すみません」

言われてみれば、たしかに寝てた。うん、寝てた。

「全く......。ま、朝に姫のあんな女性とは思えないような悲鳴と顔を拝められたので許して差し上げますが、今日から特訓ですからね。このままずっと『見たくないモノ』を見続けるなんて嫌でしょう?ちゃんと使いこなせるようになって頂かないとほんとに死にますよ」