今日はみんな直ぐに自席へと着く。
新しい先生のことが気になるからだろうか。
「あー、噂には聞いているだろうが、これから俺の代わりをしてくれる先生を紹介する」
教室内がザワつく。
ルナはナナメ前のちえみを尻目で見る。
「まっだかなぁっ!イッケメン先生っ!!」
1人だけキラキラオーラ全開でワクワクしていた。
そんな中、ルナは1人嫌な予感を抱いていた。
なぜ、それを抱いたか。
ルナの不思議な力で何故か顔見知りが入ってくるという予知が一瞬だったが見えてしまったのだ。
「あー、それでは、先生に入ってきてもらう」
そこで再び扉が開かれた。
入ってきたのは禿げた中年眼鏡の男性。
一気に静まり返る。
「いやはや、すみません。佐藤先生、職員室まで願えますか」
ルナは入ってきた先生を見て安堵の息をもらした。
佐藤先生というのは今の担任の名前。
そして、この禿げメガネはうちの学校の教頭。
(っんだよ!教頭かよ!!)
(マジねぇ!)
(ハゲ!!!)
(眼鏡!!)
(うおおおおおおおっ!)
生徒口々が文句をもらす。


