大嵐がきたその日。 薄暗い部屋の真ん中にある大きなキングサイズのベッドの上で1人の女は弱々しく横たわっていた。 その側で男が女の手を両手で包み込む。 「私の最後の願い、聞いてくれる...?」 女は男に願いを言う。 そして男はそれを約束した。 今から約17年ほど前のことだった。