「...みね...!」



いつものあの、貼り付けたような厭な笑みを零すと人体模型を後ろに吹っ飛ばした。



「ご無事ですか、姫」



「なんで、あんたが...ここに......扉は閉まってたのにどうやって...」



「閉まってた?いえ、開いてましたよ。お焦りのせいで上手く開かなかったのでしょう。お約束のお時間になっても帰って来られないので仕方なしに迎えに来て差し上げました」



「...嫌な言い方...」


「冗談ですよ。よく頑張りましたね」



本当はとても心配してたんだろうな。

みねのこんな淋しそうな顔、みたことない...


ぽんとルナの頭に手を乗せる峰岸。


「...御友人、気絶されてますね。姫、彼女の傍にいて下さい」



いつもの表情に戻すとすぐに彼はそう言った。



「え、でもっ...!みね、あんたはどうするつもりなの?」