私への誕生日プレゼントだろう。



「何って、ルナへの誕プレよ、誕プレ!」


手を腰に当てて言うこの女の子、ルナの親友の朝比奈ちえみ。

気が強くて、かっこいい。


そして、その隣にいる子もまたルナの親友、杜野(もりの)琴音だ。


琴音はちえみと違っておしとやかで、すごく優しい。

言わば、お母さん的存在だ。


「ちえみちゃんと私で選んで買ったんだよ。開けてみて、ルナちゃん」


琴音に言われ、2人からのプレゼントを開けていく。


中にはウエストポーチが入っていた。

収納はバッチリたくさん入りそうだ。


「わぁー!ありがとう!2人とも!!」


嬉しさのあまり、ルナは2人に抱きつく。


「も、もう~ルナちゃん、苦しいよ~」


「ったく、ルナは仕方ないなぁ」


2人はそう言いながらも抱き返してくれた。


「あ、そうだ」


ちえみが何か思い出したようで彼女達の束の間のハグは終わる。