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「昨日、動物小屋の鍵が壊されていてウサギがいなくなりました」
次の日のホームルーム。担任の先生が教壇に立ちながら話していた。
動物小屋は校舎の裏側にあって、飼育委員が毎日エサや水を取り替えている。中でもウサギは生徒たちの癒しになっていて私も何度も抱っこしたことがある。
「えーウサ子とウサ吉いなくなったの!?」
「誰かに持ち去られたとか?」
「イタズラされてたらどうしよう」
「ってか最近やたらとカラスが多いし外に脱走したならヤバくない?」
一気にざわざわし始めるクラスメイトたち。
「色々な可能性も含めて調査してるから、もし校舎の近くでウサギを見かけたらすぐに先生に報告してください」
そしていつも通りのホームルームに戻って、出席確認の点呼が始まった。



