「聖はなんで学校だといつもひとりでいるの?」
気づけばそんなことを聞いてしまっていた。
「あ?」
さっきまでご機嫌にアイスを食べてたのにすぐにこの顔。そんなに威圧的な返しをしなくても……。
「だってこうして話してくれる時は話してくれるじゃん。それなのに学校だとみんなを拒絶してるように見えるというか……友達だって作らないでしょ?」
なにをするにもいつもひとり。
ひとりを好むくせに、たまにふと寂しげな表情で空を見上げているのは知っている。
「それお前に関係ある?」
突き刺すような瞳。
「……関係は……ないけど」
だから言いたかったことも強制的に喉の奥へと押し込まれてしまう。
「か、関係ないけどさ!友達とか作ったほうが今後のためにも良いし、学校生活ももっと……」
「うるさい」
ひと言で私を黙らせる威力。
「俺には俺のやり方がある。だから余計な口出ししてんじゃねーよ」
私から距離を取るように速くなる足。
そして聖は自分の家の玄関を勢いよくバタン!と閉めて家の中へと入ってしまった。



