なんだか怪しい夕焼け空。
ほうき雲がまるで蛇のようにクネクネとしていて、外では黒猫同士が喧嘩している。
夜への橋渡しのような時間。
明るくも暗くもない外の景色。電線に止まるカラスがこっちを見ている気がしてイヤな感じ。
確かこういう時間帯を〝逢魔が時〟って呼ぶんだっけ。まさに魔物に遭遇しそうな不気味雰囲気。
そんなことを考えているとますます怖くなってきて、静かすぎる校舎がそれをさらに誘発させる。
と、その時――。
ガタッと誰もいない教室から音がした。
もちろん音のした方角を見ても誰もいない。気のせいかとカバンを肩にかけると再びガタッガタと今度は2回。
……今……机が動いた気がした。
バクバクとうるさい心臓。
スッと私の視界を黒いものが横切った気がして「ひぃぃ」と今まで発したことのない声が出る。
な……に……なんなの?
私は恐怖で急いで廊下へと飛び出した。確認するようにもう一度だけ教室を見ると白いカーテンがゆらゆらと揺れていた。
窓は開いていない。
背筋がゾワッとして、逃げるように私は校舎から離れた。



