――ガラガラッ。
保健室の扉を開けると中はとても静かだった。
どうやら保健の先生はいないみたい。
仕方なく戸棚から消毒液と絆創膏を探していると「茉莉ちゃん?」と名前を呼ばれてビクッとなった。
「す、昴さん?」
そこにいたのはベッドに横になる昴さんの姿。
勝手に誰もいないと思ってたからビックリしてしまった。
「具合でも悪いんですか……?」
自分のケガのことなんて忘れて昴さんの元へと駆け寄った。
なんだか青白い顔をしてるし、昴さんはしっかり者だから体調管理は整えていそうなのに……。
「体育がグラウンドだったんだ。長時間だとやっぱりきつくてね」
「きつい……?」
ベッドから起き上がった昴さんは意味深に微笑む。
いつもかけているメガネはベッドの横に置かれていて、そういえばメガネなしの顔は初めて見たかも。
なんだか印象が違って見えるけど、やっぱり見とれてしまうぐらい綺麗な顔だなあ……。



