今日も一条三兄弟と××な日々。



昴さんと晶くんの人じゃない姿を見てしまったからもう信じざるおえないけど、私はまだこの人の本当の姿を見ていない。

だからまだ、ここだけは現実味がない。

みんなが説明してくれてる時も一条聖だけはなにも言わなかったし、その口から自分のことを語ることもなかったから。

空には吸い込まれそうなぐらい大きな丸い月。


記憶が確かなら狼は満月の夜に変身すると聞いたことがある。だからだろうか。月明かりに照らされる横顔がとても綺麗で美しくて。

気づけば視線を長い時間止めてしまっていた。


「あのさ」

「は、はい!」

突然こっちを向くから不自然に顔を背けて、しかも敬語で返事。見とれてたなんて恥ずかしい……。


「このこと誰にも言うなよ」

脅すような諭(さと)すような瞳。

だけど不思議と怖さはない。

 
「い、言わないよ!っていうか言っても誰も信じないだろうし」

まあ、人間離れした美しさはみんな知ってるけど、まさか吸血鬼や透明人間や狼男だなんて世界中の誰もが想像すらできないことだ。