そしてテーブルに残っていた唐揚げをつまみ食いしながら、最後は晶くんが明るく説明する。
「それで生まれたのが俺たちの父さん。父さんはビックリすることに吸血鬼と透明人間と狼男の血を三種類受け継いでいるんだよ」
それは本当にビックリというか……まだ会ったことがないけれど、色々とすごそうな姿を想像してみたりした。
「俺たちはその三種類の血が見事に分散されてこんな風になっちゃったというわけ」
散りばめられていたパズルが完成していく感覚。
「じゃあ、お母さんは……」
それを聞いた瞬間、空気が変わった。
あ、って思った。
話の流れで聞いてしまったけど、そういえば三人のお母さんは亡くなっているんだっけ。なんてデリカシーのないことを聞いてしまったんだろう。
私のバカ……。
「母さんは普通の人間。優しい人だったよ」
晶くんがそう答えると、みんな少し切なそうな顔をした。
だけどすぐに空気を変えるように「ご先祖さまの写真とか見る?けっこう衝撃的だよ」なんてまたこの場を明るくしてくれて。
そのあとはみんな普通の顔に戻っていた。



