「信じられないよね。でも事実なんだよ」
昴さんは食卓に戻って晶くんも椅子に座った。
また元通りの空間。だけどこのドキドキとした鼓動の速さは元通りではない。
「……じょ、冗談ですよね?」
目の前で晶くんが透明化してるところも、昴さんが吸血鬼のような顔をしてるところも見てしまったけど、それでも今は信じられない気持ちのほうが強い。
こんな時に限って三人は無言だし、きっとそれが冗談じゃないという答えなのだろう。
吸血鬼?透明人間?狼男?
そんなの二次元の世界にしか存在しないと思ってたけど、こんなことがありえるの?
まだ整理できないけど、今まで体験した奇妙なことが透明化した晶くんのイタズラだと考えれば辻褄が合ってしまう。



