今日も一条三兄弟と××な日々。



僅かな沈黙。そして「……う……」と静寂な空気の中で苦しそうな声を出したのは聖だった。


「こ、聖?どうしたのっ!?」

聖は胸を押さえながら身体を丸くしていた。なんだかとても息がツラそうだし、手を触ると火傷しそうなぐらい熱い。

急になんで……。

どうしていいか分からずに、助けを求めるように霧島くんを見た。すると「はあ……」とため息をつきながら冷静な言葉。


「副作用だろ」

「ふ、副作用……?」

「血が暴走すると大量のアドレナリンが放出される。あそこまで我を忘れれば、そりゃ人間に戻った時にはなんらかの支障は出るだろ」

「そ、そんな……」

こんな山奥に病院なんてないし、そもそも人間の病院に連れて行っていいのか分からない。

私が抱えて山を抜けるのは不可能だし、スマホの電波は圏外だし……。


「き、霧島くんっ。聖を助けて!お願い……」

さっきまで争っていた人に言うのはおかしいかもしれないけど、ここは霧島くんにすがるしか方法がない。