ずっと霧島くんの心理が分からなかった。なにを考えて、なにを目的として動いているのか。
でも霧島くんの本心を聞いて確信した。
霧島くんはきっと……。
「羨ましいだけだよ」
「羨ましい……?」
霧島くんの眉がピクリと動く。
「そう、三兄弟のことも嫌いだと言ってる人間のことも」
無関心ではいられない。
冷たく当たり散らして蔑(さげす)んだ目でイヤなことばかりをして。でも霧島くんの関心の中には必ずあるもの。
それは死ぬほど嫌いだと言っているもの全て。
「従えてるふりをして人間を支配してる気持ちになって。だけど霧島くんの周りには誰もいない」
「………」
「だから羨ましかったんでしょ?恋愛や日常生活を楽しんでるみんなと、その中心にいつもいる三兄弟のことが」
「……黙れっ!」
初めて霧島くんが声を荒らげた。



