「元々俺たちのような尊い存在が羨まれていたのに、いつの間にか人間が支配する世の中になった。俺はそれが気に食わない」
霧島くんがギリッと強い顔をする。
「だから人間とこっち側の血を半分持っている三兄弟も気に食わない。人間の世界に溶けこんで下等なヤツらと馴れ合う姿を見ると虫酸が走るよ」
だからあの三人に突っ掛かってたって言うの?
「分かったようなことを言わないでよ」
次に強い顔をしたのは私。
「溶けこむ?馴れ合う?あの三人が最初からそうできたと思うの?」
言わなくても、聞かなくても分かる。
あの三人は生きるために、生きやすくするために努力をして今の生活を手に入れた。
人間よりもたくさんの弱点を抱えて、悩みを持って。だけど自分たちがそんな血筋で生まれてこなければ良かったなんて思ってない。
ご先祖さまを敬って、ちゃんとその歴史も理解して、それで人間と同じように生活しているだけ。
「だったら霧島くんはあの三人が社会から孤立していたらそれで満足なの?それとも人間がいなくなって霧島くんたちのような特殊な人だけがいる世界になったらそれでいいの?」



