「まだそんなに喋る余裕があるなんて。透明人間より吸血鬼のほうが丈夫みたいだな」
ハッと気づくと霧島くんはカラスたちに交ざって昴さんの元へと近づいていた。そして……。
「お前も邪魔だからさっさと消えろ」
ゾクッとするような目付き。晶くんの時と同じような光景に私は「やめてっ!」と声をあげる。
だけど再びリビングに怪しげな光が放たれると昴さんは意識を失うようにバタンとその場に倒れた。
「……す、昴さんっ!!」
晶くんと同じだ。体温もあるし息もしてるのになにをしても目を開けることはない。
どうしよう。昴さんまで……っ。
私は唇を噛み締めて霧島くんを睨んだ。
「ふたりにこんなことしてアンタの目的はなんなの?いい加減にしてよ!早くふたりの術を解いて!」
悔しくて瞳から涙が溢れる。
「ふたりを救いたいなら俺の言うとおりにしろ」
霧島くんはそう言って私の身体に触れようとした。その時――。
「これ以上お前の好き勝手にはさせねーよ」
その腕を聖が鬱血するほど強く掴んだ。
それを見たカラスたちは聖を攻撃する体勢になったけど霧島くんが〝待て〟と右手を挙げると嘘のように静かになった。



