晶くんは服装のことで先生に呼ばれて職員室からの帰りだと言っていた。脳裏に黒い映像ばかりが焼き付いてるから今は晶くんの派手な格好に救われる。
「髪色も元に戻せってうるさくてさあ。生まれつき金髪だって言ったら嘘つくなって言われちゃったよ」
「はは、その嘘はバレるよ」
晶くんと話してると心が和むな……。
「それでまりりんはなにしてたの?」
「私はこのプリントを視聴覚室に……」
そう言ったあと、晶くんの後方に人影が見えた。
それはゆっくりと近づいてきて再びイヤな汗が額に滲む。
私はとっさに晶くんの腕を掴んでいて「まりりん?」と不思議そうな顔をしてる晶くんはまだ後ろの存在に気づいていない。
「約束、守ってもらうぞ」
霧島くんのその声にようやく晶くんが振り返った。



