「聖……」
その額に手を当てると火傷しそうなぐらい熱かった。体温的に多分39度は越えている。
汗もかいてるし、なんだかすごく苦しそう。
ど、どうしよう……。
とりあえず冷やすもの!水枕があれば用意して、あとは両脇を氷で冷やしてそれから……。
慌てて1階のリビングに駆け下りようとすると……。
「……わっ!」
突然グイッと聖に腕を掴まれて私はそのまま胸の中へ。
なにが起こったのか分からないけど、聖の心臓の音が洋服を越えて聞こえてくる。
「えっと……こ、聖?」
私が呼び掛けると聖は体勢を変えて今度は下じゃなく上へ。そう、今ベッドに仰向けにされているのは私。
顔の横には聖の大きな手。
ドクンドクンと心臓がうるさいのは私のほう。
「どど、どうしたの?聖……」
あはは、とわざと作り笑顔をした。
だって聖はこんなことをする人じゃないし、例え冗談でも押し倒したりなんて……。
――ドクン。
また心臓が跳ねる。
聖の指先が……私の足に触れたから。



