「ピピーッ」
朝8時。目覚まし時計が鳴っている。わざわざ止めるのがめんどくさい。ってそんなこと言ってる場合じゃない!
「もう8時じゃない!学校もあるし、終わったら仕事だよ〜。昨日はやくねたらよかった。」
いつもの日常が始まる。はやく学校にいかないといけないのに眠過ぎて動けない。「れいー!早く起きろよ。俺まで遅刻するだろ!ダッシュで準備しろよ!」
幼なじみの竹谷太希(たけやたいき)だ。家が隣で幼稚園からずっと一緒。ウザイほどにね。準備が終わるとかけだした。
「太希!はやくいこう!」
と言うと走って学校へ行った。太希は学校で結構モテる。彼女を作らない方がおかしいぐらいだ。太希はヘラヘラしているが結局女の子に興味をもたない。私は思い切ってきいてみた。
「太希ー!あんたなんで彼女つくんないの?あんたみたいなモテ男なら告白いっぱいされてるでしょ。」
と言うと太希はちょっと考えて言った。
「だって、ほかのやつなんて顔しか見てないへたればっかだろ。だから付き合いたくないんだ。俺の中身まで見てくれる女がいいんだ。例えばお前みたいなな。(爆笑)」
私は不意にキュンとしてしまった。