「ねぇ、たっくん。別れよう」


いきなりの私の言葉に目を丸くするたっくん


「たっくんのおかげで傷は癒えたから解放しようかと思って。」


自分のことよりも私を優先させてくれたたっくん


「もう大丈夫だから

遅くなっちゃったかもしれないけど、本当に好きな人のところに行って?」


たっくんの幸せが、私の幸せなの


「私もね、私自身を見てくれる人を見つけたの」

だから、もう安心していいんだよ

「だからね、今までありが…」



それから先の言葉はたっくんによって塞がれてしまった。