日曜日にもエステを受けに行った。

でも、そこには彼の姿はなく

残念だったが、仕事もあるだろうから

私にばかり構ってはいられないんだろうと

思うことにした。


澪さんは相変わらず美人で

方向音痴だったが、2日続けて

会ったこともあって少し距離が縮まった。


「私、澪さんみたいになりたいなぁ」

車を運転している澪さんに

そう言った。


「なんで?私なんか・・・」

そう言って黙ってしまった。


少し意外だった。

美人で非の打ち所のない彼女の

後ろ向きとも取れる発言。


この日は、結局その話の後は

なにも話さずに家まで送ってもらった。


次の日の月曜日から、私は

いつもよりも早起きをして

ロビンさんにしてもらったメイクを

まねしてしてみることにした。


完璧にコピーはできなかったが

今までの自分とは違うメイクができた。


お母さんにも

「あら?かわいいじゃない?!」

なんて褒められて

上機嫌で学校へと赤い自転車で

向かった。