それでも、私は彼の病室へと通う。

これだけはやめることができない。

そんなことしか私にはできないんだから。


今朝は少し寒い朝。

雪でも降ってきそう・・・


いつものように病院へと向かう。
少し早い時間のせいで
体は冷え切っていた。


バスを降りて病院へ向かう。
その時、携帯が鳴った。

もぅ病院に入ろうとしてた私は
電話を出ずに電源を切ってしまった。


いつものように、エレベーターに
乗って、いつものように
6階のボタンを押す。

いつものようにナースステーションで
顔見知りの看護師さんに会釈して

いつものように1番奥の個室へ。

ガラガラ・・・
静かに横にスライドさせて扉を開ける。