隣のキミ。



うぅ…結構恥ずかしいから、大きな声では言えそうにない。

私が手招きをすると、「珍しい」と真緒くんは顔を傾けた。

最近は聞こえるくらいの声の大きさで話せるようになったから、こうして手招きをするのは久しぶりだ。


「まっ……」

「ま?」


やっぱり恥ずかしい。

でも、こんなお願いが出来るチャンスは今日限りかもしれない。


「どうした?」

「そ、そのっ……」

「ん?」

「真緒くんがっ…欲しいですっ…!」


…言った。言ってしまったわ梨子!!

で、でも欲しいものなんて真緒くん以外思いつかないし…

しょうがないよね…!?