まぁ、そんな小さなお願いはすぐに叶えてやれるが。 「いいよ。梨子」 「っ………!!」 肩をビクッと上げ、すぐに持っていたタオルで顔を覆う。 そのまましゃがみこんだ。 え。どうしたんだ。 一体、この一瞬で何が起こったんだ? 「どうした?梨子。大丈夫か?」 「っ………」 顔を覆ったまま、首を横に振る。 大丈夫ではないようだ。 気分が悪くなったとか…? とれあえず、保健室に連れて行くか。