そんなやり取りを続けていると、テルくんがソファに腰を下ろした。
あたしもテルくんの隣に腰を落ち着けると、先程の和やかな空気が一変して、緊張に包まれたような気分になる。


「…話って何だよ?」

「あ、えと…急に言われると凄い緊張するんだけど…あのね」

「……別に俺達しか此処にはいねぇんだからゆっくりでいい。
まあ、あまりにも遅かったらキレるけどな」


初めの言葉はテルくんにしてみたら優しい!と感激していたのに…。
最後の言葉で一気に落とされたような気分になった。


「……あたし、テルくんの傍にいたいのに、いつも突然会えなくなったり、急にサボりだすのは、寂しいよ。
迷惑だって分かってるし、彼女でもないのに図々しいのは分かってる。
でも…、テルくんがどこかに消えてしまいそうで怖いんだ」


まだテルくんには言いたいことがあった。
それはあたしの我儘であって、あたしには一切関係がないような言葉かも知れない。


だけど、どうしても。
あたしはテルくんのことが好きでいる以上、ちゃんと伝えなくてはならないと思った。