「テルくん、痛い。
顎突き刺さってる」

「…お前の頭なんて、俺の顎乗せるために存在してるんだよ。
ごちゃごちゃ言わねーで早く、飯」

「もー、テルくんあたしはお母さんじゃないのよ」


頬を膨らませながら、今日もテルくんの我儘に付き合ってあげる。


「…今日、授業何があった?」

「んー…と、一時限目と二時限目は総合レポートの課題を終わらせる為に、一応は自由時間にしてくれるみたい。後はいつも通りの五教科かな」

「…じゃあ俺途中で早退する」


テルくん、顎で頭をぐりぐりしないで。
それにしても、キュウリ切りすぎたな…。
さっきからキュウリばっか切ってた、あたしの天然が勝手に発揮してたみたい。


でも、さっきからテルくんがつまみ食いしてくれるおかげで、キュウリが減っていた。