外に引っ張り出されると、あたしは「ご、ごめんなさい!」とテルくんに頭を下げた。


「あ、あのね友達が言ってたカフェがここで…杜禰リマさんがいるって聞いたら行って見たくて…。
でも冷やかしだと勘違いされたから、その謝りにまた来ただけで……」

「実衣、別にそれは怒ってねえよ」

「え、じゃ、じゃあ…?」

「別に関係ねえ。忘れろ」

「……テルくん」


優しくあたしの頭を撫でたテルくん。
どうして、そんな悲しい顔をしているのか分からないよ。ねえ、テルくん。


あたしはまた、君を傷つけてしまいましたか―…?



「…実衣、何かあったら連絡しろって言っただろーが」

「そ、それは本当に申し訳ないというか…」

「だから罰として…」


ま、また無視の刑…!??


「…今日は外食行くぞ。おら、バイク乗れよ」

「(て、テルくんが優しい…!?)」