それを思い出して俺は覚悟を決めることが出来た。
以前の俺ならば、実衣を置いて死んでしまうことは辛いが、俺のように身体が弱いヤツといるよりも、他の誰かと居るほうが幸せなのではないかとそう思っていた。
だから、実衣に170日の約束をしたときも、俺が何かを言って離れようとしても待てるなら聞いて欲しいなんて、バカみたいな遠回しな言い方をして破る気でいた。
…だけど、今は違う。
俺は心の底にあった感情を表に出すべきだと思った。死んだら後悔するだろうとかそんな死を前提にした考え方よりも、どうやって生きるかを考えることが重要だろう。
実衣の兄貴には本当に頭が上がらねぇ。
前に実衣が飛澤に誘拐されたとき、アイツは俺が実衣の兄貴に呪いをかけたと嘘を吐いていた。

