とりあえず一週間考える時間が欲しかった俺は一度帰宅すると、ベッドに倒れこんだ。あー、情けねぇ。男なら覚悟決めて手術に挑めばいいだけの話なのに。


そんな時家のチャイムが鳴り響いて、相手は実衣だろうなと考えながら玄関へ向かえば、予想通りそこにいたのは寂しそうな顔をした実衣だった。



その実衣を俺の仲間のところへ連れて行ったのも、今に思えば俺が死んだ後の準備だったのかも知れねぇ。


もし、俺が死んでしまったら。
実衣を守ってくれるやつが必要だった。
勿論、まだ俺が死ぬとは確定したわけではないし、万が一に備えてだ。


まあ喧嘩というか俺が一方的にキレて(実衣が副総長と知り合いだったという事実に)、外へ出れば一気に罪悪感が押し寄せた。


…何やってんだよ、俺は。


いつ死ぬかわかんねぇヤツがこれ以上実衣に心配かけたら駄目だっつぅのに。