あたしもお嬢様みたいな生活が憧れるし、毎日美味しい料理を食べたいと思う。

だけど、やっぱりテルくんにご飯を振舞ったりする日常が一番好きだ。


「小鳥遊さんは貴重な体験が出来たんですよ?
きっと小説のネタにも使えますね」

「そんな事言われたのは初めてです。ふ、やっぱり沖宮さんは面白い発想をお持ちですね」

「そんなそんな。小鳥遊さんの“0%から1%に変える生き方”の本、兄が愛読していたので私まではまってしまいまして。
そうやって人を惹き付ける才能があるなんて羨ましいです」


あたしはもう高校二年生だというのに、進路が未だにはっきり決まっていない。


だからこそ小鳥遊さんのように、夢を追いかけている人が本当に素敵だと思った。