きみは宇宙でいちばんかわいい



こうして至近距離で見ると、本当に、別格だ。

繊細な髪は蚕の繭のようだし、
透き通る瞳は、どんな宝石にも劣らないほど、気高く輝いている。
真っ白の肌はきめ細かく、まるで陶器みたい。


体の真ん中に置いた心臓が、いまは、久遠くんの美しさを養分として、脈うっているみたいだった。

こんなにも激しいのに、どこまでも穏やかな音が、末端まで血液を運んでいくのがわかる。


どきどきして、すごく苦しいから、一刻も早く顔を背けたい。

それなのに、ここに留まっていなければ、むしろ一秒と呼吸がもたない気がする。


どうすればいいのか、どうしたいのか、混乱しているうちに、久遠くんは、ふっと息を吐くと、静かに離れていってしまったのだった。


いきなり我に返る。


なに、いまの。

まるで、時間が止まったみたいに、誰かに体を乗っとられたみたいに、微塵も動くことができないどころか、目線さえ泳がすことも叶わなかった。


火照った顔を手のひらで扇ぎながら、誤魔化すように、抹茶ラテをあわてて飲んでみる。

でも、味なんて、ぜんぜんわからない。