きみは宇宙でいちばんかわいい

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はじめのうちは、少し怪訝そうにされながらも、まだ許されている感じの雰囲気はあった。

それでも、やはり一週間も経つ頃になると、教室にいる誰もが違和感を抱えているのは、目に見えてわかった。


だけど、そんなの当たり前である。

“学校の案内”なんてのは、長くもったとしても、ほんの2、3日しか使えない口実なわけで。


「久遠、きょうは俺らと一緒にメシ食おうぜ」

「あっ、ずるーい、あたしたちもー!」


どうやら先手を打たれてしまったみたい。

4時間目が終わった瞬間、席から立ち上がろうとしていた久遠くんを取り囲むようにしつつ、方々からどんどんクラスメートたちが集まってきてしまった。


「あ、でも、ぼく、きょうも木原さんと……」

「いやいや、さすがにもうそろそろ、全部回れたっしょ?」

「や、ええっと……」


背の高い男の子にちょうど阻まれていて、よく見えないけれど、久遠くんはかなりお困りの様子だ。

いつもわたしにしているみたいに、強い言葉を使って跳ね返せばいいのに、彼の中でそれはどうにもNGらしい。