きみは宇宙でいちばんかわいい



とはいえ、出てきてしまったものはもうしょうがないので、一生分くらいの勇気をふりしぼり、なるだけ声を張ってしゃべった。


「あの、わたしのことは、なにを言われてもぜんぜん、いいです。いまの、正直ぜんぶ、自分でも、だいたい当たってるなぁ、と思ったし……」


ワンピースの裾を強く握りしめる。


ここで止まってしまったらダメだ。

いっきに話さないと、臆病なほうの自分に、負けてしまう。


「でも、朝香ちゃんは、ふたりが言うような性格の女の子じゃないよ。ミスコンだって、本当はすごく緊張してるんだって、手が震えてたくらいなんだよ」


それだけじゃない。


朝香ちゃんは、わたしの気弱な片想いを、心から応援してくれた。

そのうえ、彼女の大切な気持ちを打ち明けるどころか、相談までしてくれた。


彩芭くんと距離を縮めるだったはずなのに、遠足のとき、もっと仲良くしたいのだと言って、彼とはぐれても、わたしと一緒に行動してくれた。

体育祭では、自分が怪我をしているにもかかわらず、めまいを起こして倒れてしまったわたしのことを、なりふりかまわず心配してくれた。


「たしかに、朝香ちゃんは、すごく綺麗な女の子だと思う。それで、それはね、朝香ちゃんのもつ心の綺麗さが、きっと、そのまま表に現れてるからなの」


だから、そんなふうに、言ってほしくない。

いつも、ななちゃんかわいい、大好きだって、一点の曇りもなく、すごく純粋に、そう言ってくれる朝香ちゃんのことを、わたしは誰にだって、否定されたくない。